TERIYAKI

2019年4月5日

京都随一の中華『京 静華』へ!中国古典料理のエスプリ感じるシェフのオリジナルメニューを心ゆくまで堪能!


今回ご紹介するのは、京都・東山の中華料理のお店『京 静華』。
もともとは静岡県浜松市で大箱の中華料理店を営んでいたシェフの宮本静夫氏が、2008年に京都に15席ほどの小さな店にして始めたお店だ。

このお店の中華料理の最大の特徴は、中国古典料理のエスプリを感じさせるところだ。
それもそのはず。宮本氏は中国古典レシピを原典で読み解きながら再現・研究し、料理として落とし込むスタイルでメニューを編み出しているという。また還暦を超えてもなお、中国料理を現地に修業しにいくなど、たゆまぬ努力を続ける探究心の持ち主としても知られている。

今回はタイの美食家であるテリヤキスト、ビア氏のおすすめということもあり、10年以上も京都の中華の王者として君臨し、抜群の美味しさを誇る『京 静華』にお邪魔させていただいた。

店内に足を踏み入れると、清潔でこじんまりした空間に落ち着いた柔らかな雰囲気が漂う。見るからに居心地のよさそうなお店である。
早速メニューの紹介をしていきたい。

ほっき貝・みる貝・ホワイトアスパラ。
上品な味付けでそれぞれの素材の良さを最大限にひきだしている。

ホタルイカとふきのとうの春巻き。
食材に季節を感じる一品。パリッとした皮の中に、味わいがギュッと詰まった具が閉じ込められている。

中華風のお刺身には、サヨリが美しく盛り付けられている。
すだちをかけてサッパリ爽やかにいただく。繊細で上品な味だ。

見た目のインパクトが楽しい、バイヤンの蒸しスープ。
具材には、フカヒレ・衣笠を使用。出汁の効いたスープは味わい深く、一口食べればさらにもう一口、といくらでも食べ続けられる美味しさ。

黒アワビ・地鶏・京都筍。
こちらも旬の食材を使用した一皿。全体のハーモニーがよく、それぞれの食材のもつ食感も違って楽しい。

肉料理には、赤身の断面が美しい近江牛が出された。

北京ダック風にして味噌とネギを皮に乗せ、一緒にいただくスタイル。
お肉は柔らかく、噛めば噛むほど肉の旨みを感じる上質な味わい。このマッチングは素晴らしい!

お店の名物である、エビチリ。ポーチドエッグを添えて。
絶妙な食感にグリルされた伊勢エビに、殻でとったスープを隠し味にしたチリソースがふんだんにかけられて、そのまま食べると深みのある美味しさに驚く。
続いて卵黄と絡めていただくと、まろやかで濃厚な味わいに変化していく。
名物として知られているだけあり、仕掛けが楽しく美味しさも突き抜けている。

桜鯛は蒸して調理されたもの。
しっとりと柔らかな身からは、上品でやさしい魚の甘みを感じることができる。

食事の最後には、彩りの美しい炒飯。

デザートは、香り豊かな杏仁豆腐。サラッといただける喉越しの良い一品。
おかわりも可能だそう。

お茶菓子として、杏子の絞り粕のクッキー・いちご・オレンジゼリー。

食後のフルーツ茶も、このお店ならでは。
烏龍茶の中に、ミント・苺・ブルーベリー・ラズベリー・キウイ・林檎などが入った贅沢なお茶で、満腹なところにゆっくりと優雅な香りのお茶を味わうと、すっかり落ち着いた気分になってくる。

いかがだっただろうか?

コースの構成としては、京懐石のようにも感じる『京 静華』の中華。中国の古典料理をベースに、どの料理も一工夫ほどこされていて、意外な食材の組み合わせが生みだす美味しさに、終始新鮮な気持ちでコースを愉しむことができた。
特にエビチリは、ピリッとした辛さを感じながらも黄身を絡めていただくことで、幾重にも美味しさが広がっていく素晴らしい一品であった。

シェフの宮本氏の真摯な姿勢や物腰の柔らかさ、奥様の上品で丁寧なサービスもこのお店を素晴らしいものにしている一因だろう。穏やかな空気が流れる店内は、居心地がよく幸せを感じる空間であった。

そんな料理もサービスもいうことなしの名店『京 静華』。
実は2019年4月30日で一旦お店を閉じ、宮本氏が修業の旅を終えた今年の秋に、席数を絞って再スタートするとのこと。
今後の料理のさらなる展望に期待しつつ、これからも定期的に通いたいと思うような思い入れのある店がまた一つ増えた。

 

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