こんにちは。テリヤキ編集部です。本日のコラムでは、テリヤキスト堀江貴文氏著書の「キャリア不要の時代」からマッキー牧元さんとの対談記事を一部抜粋してお届けします。 飲食店を始め、店舗経営されている方はぜひ参考にされてみてください。※書籍の購入はこちらから。
コミュニケーション能力を身につけさせる方法は
牧元:料理の世界にも、そういったリテラシーは波及していますよね。YouTubeを見て料理を学ぶことが一般化して。
堀江:そうですね。知識として、以前は何年も修行しないと知り得なかったことがわかるようになってきた。それは大きいですよね。
牧元:はい。それは確かです。
堀江:だから、料理人であろうとするときに、技術よりもセンスの方が大事なんですよ。技術は誰でも手に入れられてしまうから。
食以外も、コミュニケーションの時代ですよね。
僕はよくライザップのことを褒めるんです。ライザップのトレーラーは、コミュニケーション能力で採用されているから。
牧元:そうですよね。僕も、料理店ではコミュニケーション能力が一番大事だと思っていますよ。
行きたい店には、会いたい人がいる。「なんかあいつに会いたくなるな」っていうのは、全部コミュニケーション能力が高い人です。
それは店主だったり、シェフだったり、サービスの誰かだったりするわけで。でもコミュニケーション能力って、教えるのが難しいじゃないですか。
堀江:そう。それなんですよ。
牧元:技術は教えて身につけられても、コミュニケーション能力っていうのはその人が持って生まれた個性とか家庭環境が大きく影響するから。
だから”コミュニケーション能力が高い人を雇う”っていうのはなかなか大変なこと。
でも『WAGYUMAFIA』の「いってらっしゃ〜い!」なんかはコミュニケーション能力ない人でも、やりやすい。すごくいいですよ。
堀江:そう、やっとみつけた、コミュニケーション能力の平準化なんですよ。それって、僕は『一蘭』でヒントを得たんです。有名な話ですが、『一蘭』って、自動音声応答で「いらっしゃいませ」って言うでしょ。
あれにつられる形で、全員が「いらっしゃいませ」と声を出す。新人だって出しやすくなるわけです。そのおかげでトレーニングされて、声が出て、喋れるようになっていくという、という素晴らしい仕組み。
「いらっしゃいませ」を言われるかどうかって、かなりお店の好感度に関わりますよ。そうやって平準化していかないと、働い手は減る一方ですから、みんな真剣に考えておいた方がいい。
牧元:『WAGYUMAFIA』に、ひとりすごくコミュニケーション能力が高い女性がいますね。
堀江:ああ、あの子はそうですね。
牧元:気付くのが早いし、「この子はいいな」と思いました。ああいう光るサービスができる子が世の中にはいるんですけれど、教えられる技術ではないんですよね。
堀江:そうですね。いろいろ考えてみましたが、教えるのは無理です。正確に言うとコスパが悪すぎます。
牧元:本当に、どのお店でも苦労しているところですよ。
地下アイドルやライバーはサービスのヒントになる
堀江:まだ全然検証に至ってないんですが、仮説として、”演技”はありかな、と思っています。ロールプレイさせちゃうんです。マニュアルを完全に作り込んで、役者のように演じさせる。もしくは、役者にやらせる。
牧元:ああ、それはありかもしれない。売れない役者は山ほどいますから。しかも、顔が良かったりもしますからね。彼らにサービスをやってもらうのはありかもしれませんね。
堀江:飲食ではないんですけれど、地下アイドルなんかが結構それに近い感じになってきてる。地下アイドルって『フーターズ』の店員みたいなもので。どちらかというと夜の接客業にも近いんですが、一応”アイドル”という建前を持たせて働く意欲を維持しながら、実は接客もやらせる。ライバーとかもそうですよね。17LIVEとかに出ているライバーの子って、実態はオンラインキャバクラ嬢みたいなもんでしょ。
でも「私はキャバ嬢じゃなくて、ライバーです」みたいな感じで。プライドを傷つけないように対応するのが大事なのかな。
牧元:流行っているお店を見て思うのは、若い人だと、寿司や割烹だけじゃなく、イタリアンやフレンチでもカウンターのお店が多い。
家賃が安くて、小さな店から始めるからなんですけど、つまり、さっきの話とつながって、コミュニケーション能力にかかってくる。
堀江:でも、そんなの急に身につかないし、真似できないですもんね。
牧元:料理学校で一番教えなくちゃいけないのは、コミュニケーションかもしれないですよ。なかなか身にはつかないと思うけど(笑)。
堀江:わはは。
牧元:つかない人には、一生つかない。でも、性格は変わるから。超チャラ男でも警察官になったら堅物になったりね。職業とか環境が人を変えることってありますからね。
とにかく、働く方も、雇う方もコミュニケーションに関してはきちんと考えた方がいいと断言できます。
堀江:確かにね。
牧元:『星のや京都』で聞いたんですけど、星野リゾートのなかでもすごく優秀な、「あの子はすごくいいね」って評価されている女の子がいたんです。
「なんであんなにコミュニケーション能力が高いんだろうね」って。話していたら、その子のお母さんとおばあちゃんが泊まりに来たんですって。
その瞬間、社長以下みんなが「ああ、だからなんだ」って腑に落ちたそうです。
つまりは家族とか生活環境で育まれる要素が大きい。うーん、結局、生まれた環境か……。
堀江:といっても、必要なスキルなわけだから、どうにかしないとってことですよ。
そうか、コミュニケーション能力を高めるトレーニングとかスクールのビジネスはウケるかもしれないな。
牧元:どこもやってないし、可能性としてあるかもしれないですよ。やってみてほしいな。
堀江:うーん、現実にはやれる気がしないな(笑)。
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