TERIYAKI

2026年3月16日

南青山「七鳥目」──焼鳥なのに、締めで最後まで悩む店


南青山「七鳥目」──焼鳥なのに、締めで最後まで悩む店

割烹の流れと焼鳥の本気が、ひとつのコースの中で自然につながる。南青山「七鳥目」は、串の完成度はもちろん、一品料理や締めの一皿まで抜かりのない一軒でした。


焼鳥屋なのに、”コース”で感動する

南青山で、最後の最後まで締めを決めきれない焼鳥屋があります。七鳥目です。

親子丼、鶏煮干しそば、担々麺、鶏白湯麺──焼鳥の締めで本気で悩む。そんな経験は、そう多くありません。しかも悩ましいのは締めだけではなく、コース全体の流れそのもの。焼鳥の店に来たはずなのに、気づけば上質な和食のコースを食べ終えたような満足感が残ります。

店主・川名直樹さんは、恵比寿の割烹料理店で8年間、和食の基礎を学んだ後に焼鳥の道へ。2016年9月に南青山で独立し、まもなくミシュラン一つ星を獲得。その名は一気に広まりました。


串の合間に、割烹の文脈が流れている

この店の魅力は、焼鳥だけで押し切らないところにあります。

先付、季節のおひたし、串焼き、焼き野菜、一品料理。コースの構成がきちんと設計されていて、串の合間に差し込まれる一皿一皿にしっかり意味がある。焼鳥屋というより、割烹の文脈を持ったコース料理として楽しめる店です。

鶏のリエット、うずらの味玉、焼きチーズ、焼き豆腐。こうした一品が、串の前後にすっと入ってくる。重たくならず、でも印象は薄くならない。そのさじ加減がとても上手い。焼鳥店にありがちな”串の連打”ではなく、温度や食感、香りのリズムで食べさせてくれます。ここに、割烹出身の店主らしさを感じました。


串の端正さが、静かに伝わってくる

そして、串がしっかり美味しい。

七鳥目では松風地鶏と京赤地鶏を使い分けていて、素材への向き合い方にも抜かりがありません。表面の香ばしさと中のしっとり感。そのバランスがとても端正です。

ねぎま、もも、手羽先のネギ巻き、はつもと。どの串にも、火入れで余計な脂を落としながら旨みだけを残そうとする意思が見えます。つくねは卵黄を添えて。ふっくらとした口あたりの奥に、鶏の旨みがしっかり詰まっていました。

派手さで押すのではなく、食べ進めるほどに技術が伝わってくる焼鳥。この静かな説得力が、七鳥目の真骨頂だと思います。


締めで、もう一度食欲が立ち上がる

それでも、この店で強く記憶に残るのは、やはり締めかもしれません。

この日は鶏煮干しそばに蕎麦と、それぞれ違う締めを選びました。地鶏ベースのスープを七時間かけて丁寧に引いた鶏煮干しそばは、化学調味料不使用。澄んだ旨みが体に沁みわたります。冷たい蕎麦はわさびを添えて、コースの余韻をすっと整えてくれる一皿。焼鳥の締めでここまで悩めるのは珍しい。それだけ「最後の一皿」まで期待値が落ちないということです。コースの終盤で、もう一度食欲が立ち上がる。この設計力に、店の底力を感じます。


カウンター10席の、ちょうどいい距離感

空間はカウンターのみ10席。近すぎず、遠すぎず、料理にちゃんと集中できる距離感です。接客も温かく、店全体に変な緊張感がありません。だからこそ、このレベルの店なのに居心地がいい。

TERIYAKI美食倶楽部のオフ会は、初めましての方同士が集まることも多い場です。七鳥目のようにカウンターで肩を並べ、目の前の一皿を起点に自然と会話が生まれる。「一人で参加して大丈夫かな」という心配は、最初の一品が出てきた瞬間に消えていました。


焼鳥の名店は、東京にいくつもある。その中で。

焼鳥の名店と呼ばれる店は、東京にいくつもあります。その中で七鳥目が特別なのは、焼鳥の完成度に加えて、割烹的な流れと余韻まで、ひとつのコースとして成立していること。串だけが美味しい店ではなく、体験全体がきれいに整っている店です。だから食べ終えたあと、また行きたくなるし、誰かを連れて行きたくもなる。

こういう一軒を「知っている」で終わらせず、実際に足を運び、体験として積み重ねていく。それがTERIYAKI美食倶楽部の時間です。料理そのものはもちろん、店の空気まで含めて記憶に残る夜を、これからも一つずつ更新していきます。

最後の一杯、鶏白湯のスープが静かにこの夜を締めくくってくれました。

南青山 七鳥目
0364273239
東京都港区南青山7-13-13 フォレストビルB1F
▼お店の情報は下記のリンクから▼
https://teriyaki.me/articles/3887

テリヤキ編集部

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