先日開催した「TERIYAKI美食倶楽部」の青森グルメツアーで、印象的だったお店がある。それは、青森市内にひっそりと佇むフレンチレストラン「kashu」だ。

「kashu」は、カウンター席のみの小さな店だが、その料理のクオリティは折り紙付き。店主の花田シェフは、東京の名店「Cuisine[s] Michel Troisgros」での勤務を経て、フランスへ渡り「Restaurant Francois Gagnaire」で研鑽を積んだ。帰国後は、「ESqUISSE（エスキス）」や都内の星付きレストランでその腕を振るってきた経験の持ち主だ。

そんな花田シェフが地元・青森の食材にこだわって作り上げる料理は、どれも見事としか言いようがない。今回のツアーでは、アナグマのテリーヌを始めとする数々の料理を堪能したが、どの料理も青森の食材の魅力を存分に引き出していた。

特に印象的だったのは、シェフの食材への深い愛情だ。地元の生産者と直接交流し、その日の最高の食材を仕入れるこだわりは、料理に真心を感じずにはいられない。また、食材によって日々メニューが変わるため、何度訪れても新しい発見がある。

「kashu」は、青森という土地の魅力を凝縮したような特別な店だ。”通”好みの隠れ家的な雰囲気も相まって、訪れるたびに新しい感動に出会える場所となっている。

「TERIYAKI美食倶楽部」に入会すれば、このような地方の隠れた名店を発掘するグルメツアーに参加できる。全国各地に眠る”お宝”のような店を、知る人ぞ知る美食家たちと一緒に巡ってみてはいかがだろうか。きっと、今まで知らなかった美味しい世界が広がるはずだ。