福島県・浪江町を舞台に、昼は生産者を4軒めぐり、夜はその食材が皿に変わる——そんな一直線の導線で設計されたツアーに参加した。東日本大震災からの復興に力を注ぐ生産者の現場を見て、耳で聞き、手で触れ、夜には東京・赤坂のAMORPHOUSのシェフが現地でコースに仕立てる。産地の“今”が、体験として味覚に接続される2日間だった。
この旅の設計
・生産者の現場を訪ねる(加工・収穫・飼育・選別のリアルを聞く)
・専用バスで移動し、地域を面で捉える
・夜はゲストシェフが、その日の食材で特別ディナーを構成
・“見た→学んだ→食べた”を同日に束ね、記憶の解像度を上げる
当日のダイジェスト(実施日:2025/9/18(木)–9/19(金))
[1日目]
11:00 いわき駅集合・受付
11:20 おのざき鮮場:加工場の見学。魚が食卓に届くまでの工程と温度管理の話が刺さる(昼食は各自精算)
13:20 自然農法ファーム白石:秋野菜の収穫体験。土の香りと選別基準が“味の理由”になる
15:50 株式会社牛屋:飼育牧場見学。餌配合と個体差への向き合い方が、肉質の輪郭を決める
17:30 サムライガーリック:収穫体験。香りの芯を残す乾燥・熟成の勘所が興味深い
18:00 レストラン「和坐」にてTERIYAKIディナー(AMORPHOUSシェフがコースを担当)
21:00 小高駅前広場で解散
[2日目]
10:00 小高駅前広場に集合
11:00 コヤギファーム:ぶどうの収穫・選別体験。糖酸のバランスを見る“目と手”を実感
12:20 浦島鮨で昼食(各自精算)
15:20 郡山駅で解散
訪ねた現場が、どう皿に現れたか
・火入れは“見た個性”に合わせて引き算。香りを前に出すために火を入れすぎない、食感を残すためにカットを替える、ミネラル感を拾うために酸を重ねる——いずれも昼の記憶が基準線。
・「○○産」という表示が、具体的な地名と人の顔を持つ。メニューの一行が、温度と手ざわりを伴う物語に変わる。
・トレーサビリティは安心のためだけでなく、味覚の解像度を上げる装置だと腹落ちした。
ゲストシェフについて
2018年に辻調理師専門学校フランス校を卒業後、ミシュラン星付き店を含む名店で研鑽。「そむりえ亭」シェフを経て多彩な挑戦を続ける、技術と感性の両輪を磨く料理人。今回はamorphousのシェフとして現地コースを担当し、素材の個性を最短距離で引き出す構成が印象的だった。
ツアーのポイント(NEWT×TERIYAKI)
・10名限定、復興に携わる生産者の“熱”に触れる密度設計
・昼の学びが夜の皿で“合点”に変わる体験導線
・テリヤキ流の審美眼とNEWTの旅行運営ノウハウのコラボ
費用と含まれるもの(今回の実施条件)
参加費:59,000円(税抜)
含まれるもの:
・おのざき鮮場の加工場見学体験
・自然農法ファーム白石の収穫体験
・株式会社牛屋の見学体験
・サムライガーリック収穫体験
・1日目の夕食(amorphousシェフによるディナー)※ドリンク別
・行程中の専用バスでの送迎
含まれないもの:
・いわき駅まで/郡山駅からの交通費、前後泊費用
・1日目の朝食・昼食、2日目の全食(現地精算)
・旅行保険、1日目の宿泊費
※宿泊手配はNEWTでの別途手配も可。旅程は現地事情により変更になる場合あり。
この旅で得られた学び
- “旬”はカレンダーではなく現場の微差の積み上げで決まる。
- 価格や希少性の意味は、手間と判断の連続を知ることで腑に落ちる。
- 良い料理は「素材→技術→構成」の順に素直であるほど伝わる。
なぜ、この設計が効くのか
同日に“見た→食べた”を連結することで、情報が体験として定着する。生産者の言葉が皿の余韻に混ざり、ただ「おいしい」で終わらない。“なぜおいしいのか”まで持ち帰れる。復興の現在地を、理屈ではなく五感で受け取れるのも大きい。一本のコース料理の背後に、地域全体の「手」が見えるからだ。
運営・パートナー
主催・運営:株式会社 令和トラベル(NEWT)
コラボレーション:TERIYAKI(“本当にうまい店”を厳選するグルメメディア)
最後に
僕自身、これまで何度も「どこどこの食材です」という説明を聞いてきた。しかし、現場を見てから食べると、その一行は強い輪郭を持つ。こうして育て、こうやって選び、こういう思想で火を入れる——その積み重ねが皿になる。福島・浪江での2日間は、“産地直送”を頭の理解から体の納得へ押し上げてくれた時間だった。次に同じ食材に出会ったとき、きっと味の記憶が先に微笑むはずだ。
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